トンマナの揃った資料を作るには?誰でも実践できるコツを紹介

資料を作成する際、「なんだかまとまりがない」「情報がうまく伝わらない」と感じたことはありませんか?
実は、トーン&マナー(以下、トンマナ)を揃えるだけで、見やすく、伝わりやすい資料に変わるのです。
ここでは、実際のプロジェクトでも効果があったトンマナを揃えるコツを具体的に紹介します。
トンマナを揃えることで資料は生まれ変わる
トンマナとは、資料全体に統一感を持たせるデザインルールです。
文字のサイズや配色、素材の使い方、余白の取り方などを一貫して整えることで、読み手にストレスを感じさせない資料が完成します。
たとえば、同じ内容でもA社とB社の資料を比較してみましょう。

A社の資料はスライドごとに色がバラバラ、フォントも毎回違うものを使用しています。
一方、B社は色・フォント・レイアウトを統一してあります。
この場合、多くの人はB社の資料のほうが「信頼感がある」と感じるでしょう。
これは、トンマナが整っているおかげです。
実践すべきトンマナ統一のコツ
1. 色の使い方を最適化する
配色は、資料の印象を左右する大きな要素です。
特にビジネス資料では、「派手すぎないけれど、退屈ではない」という絶妙なバランスが求められます。
ここで大事なのが、**「3色ルール」**です。
- メインカラー(資料の軸となる色)
- サブカラー(補助的に使う色)
- アクセントカラー(強調するポイントで使う色)
この3つに色を絞り、さらに「75:20:5」の比率で配置するのが効果的です。

あらかじめ配色ルールを決めておくことで、資料制作にかかる時間を短縮できるというメリットもあります。
また、視認性を高めるために同系色の濃淡も積極的に活用しましょう。
2. 素材選びで情報をビジュアル化する
次に意識したいのが素材の選定です。
資料は文字だけでは情報量が多くなりすぎ、読み手が疲れてしまいます。
アイコンや写真を適切に取り入れることで、資料を視覚的に分かりやすくすることができます。
ただし、素材が統一感を欠いていると逆効果です。
せっかく色をまとめても、アイコンのスタイルがバラバラだと資料全体がちぐはぐな印象を与えてしまいます。
「まとまり感」を出し、読み手にストレスを与えないためにも素材のスタイルに気を配りましょう。

イラストのトンマナを揃えるのは難易度が高いため、最初はアイコンで統一する方法がおすすめです。
トンマナを揃えることで得られるメリット
トンマナを整えることは、単に「デザインがキレイになる」というだけではありません。
下記のように、資料作成にはかかせない重要な役割を果たしてくれます。
- 資料作成の効率アップ:テンプレートを作成することで繰り返し使える
- 信頼感の向上:顧客や上司に「きちんとした資料」という印象を与えられる
- 伝わりやすさ:情報が整理され、視覚的に理解しやすくなる
時短できるのに、信頼性や伝わりやすさが向上するのは魅力的ですね。
まとめ
トンマナを意識した資料作りは、最初は少し手間に感じるかもしれません。
しかし、ルールを一度定めてしまえば、資料作成が驚くほどスムーズになります。
ぜひ、今回紹介した「色の使い方」「素材選び」のポイントを取り入れて、誰でも一目でわかる資料を作成してみてください!